どうも。塾長です。
最近、小学校低学年のお子様を持つ保護者の方からのお問合せが多いです。
一応、塾の方は小4〜受付となってはいますが、
ご希望があれば低学年も受け付けてます。
それでは本題へ。
低学年のテストといえば
「100点取って当たり前でしょ?」
という感覚の保護者の方が多いと思います。
そんな中、自分の子供が50点とか取ってきて、急に不安になる方が意外といらっしゃるようです。
では原因を探ってみましょう。
①問題文をちゃんと読んでいない
文章問題で×を連発してしまう子にありがちです。
あとは指を使って計算する子にも多いです。
問題文をよく読まず、出てきた数字だけをみて、適当に計算してしまうのです。
大人の目線で考えると、「なんでそんなことになるの?」みたいなことを平気でやります。
しかしそれは仕方のないことです。
低学年はまだ論理的に物事を考える力が発達していません。
だから大人が大人の視点から
「なぜそうなるのか」
を一生懸命説明しても理解ができないのです。
じゃあどう教えるべきか。
「文章と映像をリンクさせるように仕向ける」
が個人的に正解だと考えます。
イメージのさせ方は、実物を用意したり、絵を描いたり、などです。
具体的な問題文から説明してみます。
「100が3こ、10が4こ、1が2こ集まった数はいくつですか?」
答えは当然342です。
こういった系統の問題が苦手な子は、100円玉と10円玉と1円玉を用意します。
それで100円を3枚、10円を4枚、1円を2枚集めさせて
「これ全部でいくら?」
と問いかけます。すると大体の子は342円と答えられるはずです。
その過程で、100,10,1という概念的なものを、具体的なイメージとして落とし込んでいきます。
位の理解ができない子にもこれは有効です。
お金じゃなくても、爪楊枝や紙切れでもいいと思います。
とにかく目の前に実物を用意して、考えていくことが重要です。
これは国語の読解でも将来的に通用します。
「国語って日本語だから読めて当たり前じゃん!」
なんですが、「読める」にも「文字が読める」と「内容を理解できる」には雲泥の差があります。
「内容を理解する」ためには、
文章から映像をイメージする力が重要なのです。
小説が好きな子なんかは、自然にそれができているといえます。
もう一問考えてみます。
「公園に10人います。あとから5人きて、そのあと3人帰りました。今公園には何人いますか?」
式と答えは、10+5-3=12で、12人です。
これが、文章をよく読まない、読んでもイメージできていない子だと
10-5+3=8としてしまったり、
10+5+3=18としてしまいます。
こういう場合は、「増えた」「減った」をイメージさせます。
塾長がよくやる手法はこうです。
「はい!今◯◯君は公園にいます!想像して??どこの公園?田貫公園ね!」
ここは実際に子供がよく行く公園でイメージさせます。
「今田貫公園に、10人友達がいるよ!そこに5人友達が来たらしいよ!増えた?減った?」
と「5人来た」=「5人増えた」と言い換えができるようにします。
「増えたなら何算??」
と最後に「増えた」=「足し算」と計算式に結びつけていきます。
これが定着してくると、子供は自発的に
「増えたなら足し算!」「減ったなら引き算!」
として計算を進めていけるはずです。
もしくは絵に描きます。
的な感じですね!絵が下手くそなのは、無視して下さい笑
絶対にやめて欲しいのは
「全部で、って書いてあったら足し算!」「違いは?と聞かれていたら引き算!」
のように、「キーワード的に」「暗記させる」ことです。
これをやると、×÷に入った時や、少し複雑になった時に詰みます。
大事なことなので、何度も言います!
「文章から実際の様子をイメージさせること」
が重要ですよ!
子供の算数の点数が良くない、保護者の方にぜひ参考にしてほしいです!
②単純に計算能力が低い
これは残念ながら大量演習しかありません。
100マス計算などで、大量に練習しましょう。
脳の力を100だとした場合の図が下の通りです。
上が計算が苦手な子、下が計算が得意な子の図です。
計算にかけるパワーを小さくできればできるほど、
文章を読んでいくことに力を使えます。
これは小学校高学年や中学生、高校生にも言えることです。
計算をなるべくスムーズかつ正確にできる力を養うって結構大事です。
と、
なんだかかなりの長編になってしまいました。
授業が無くて暇だったからかもしれません。。
それではこのへんで!