どうも塾長です。
最近ありがたいことに小学校低学年の子の入塾もぼちぼちいただいております。
低学年、特に1年生や2年生に教える内容自体は、数字、足し算、引き算、掛け算、単位など、そこまで難しい内容ではありません。
しかし塾長が意識しているのは
低学年の授業=器作り
だということです。
小学校も学年が上がるにつれて、学ぶ内容も抽象化が進み、難しくなっていきます。
そこにきちんと対応していくための下地を作ることを意識します。
「とりあえず点数が取れていればOK」のようなスタンスでいってしまった場合、穴だらけ、ヒビだらけの器になってしまう可能性があります。
つまりどういうことか。
ある問題を例にして考えます。
「公園で3人遊んでいました。そこに4人友達がきました。全部で公園には何人いますか。」
多分どんな小学生でも
3+4=7
7人!
と答えるはずです。
しかし答えに至ったプロセスは子供によってさまざまです。
①「全部で」とあるから、足し算だと判断した子
②とりあえず3と4と書いてあるし、足し算を今習っているから足し算だと判断した子
③何も考えずに勘で3と4を足してみた子
④文章から情景をイメージして、増えているから足し算だと判断した子
などなど、同じ正解でも大きな差があることが見て取れます。
塾長がベストだと考えるのは④の状態です。
小学校低学年は論理的思考力が未発達であるため、
「なぜその答えになるのか」を言葉で説明し、理解させることは至難です。
ゆえに「文章から情景をイメージする」能力にアプローチしていく必要があります。
だから学校でも算数セットを使って視覚で学ばせようとするんですね。
もっと簡単に表現するなら
「書いてあることを、実際のイメージ(絵や写真や実物)と結びつける能力」を鍛えていく
といえます。
上記の問題であれば下の絵のような感じでイメージできていればOKです。
では②③の子は何となく、それじゃいけないのはお分かりいただけるとは思いますが、
①の子はなぜダメか。
下の問題を考えてみてください。
「5枚のお皿があります。1枚のお皿に4個ずつケーキが乗っています。ケーキは全部で何個ありますか。」
これも普通に考えれば
5×4=20
20個
と導き出せると思います。
ここで①の「全部で」とあれば足し算だ!と考えてきてしまった子は混乱します。
「全部で」とあるのに掛け算になる。。
ここから、自分が信じてきたルールに裏切られてしまうことで、苦手意識を芽生えさせてしまう子が少なからずいます。
ゆえに①の考え方はこういった将来的なリスクを孕んでしまうので、おすすめはしません。
まとめ
小学校低学年の算数は、「文章や数字から、イメージを浮かべる練習を!」
保護者の方が家で我が子に教える場合、かなり面倒で時間がかかる方法ですが、
これができていれば当面の間は楽できるはずです。
余談ですが、ここまで低学年への対応法を知りながら、なぜ正式に募集しないのか。
進学塾xは生徒3人の講師1人の形式で授業を進めるのですが、低学年でこの方式でやるのは、ほぼ不可能だからです。
マンツーマンでつきっきりで指導の必要があるので、今後も募集していく予定はありません。
それでは!