どうも塾長です。
塾長は19歳の頃からアルバイトで塾講師をスタートさせ、29歳の現在まで続けています。
そこで感じる、
生徒たちの語彙力の低下。
え、その言葉をその年齢で知らないの!?
と、思うことが年々増えています。
狭い範囲での観測なので、必ずしも全日本人に当てはまるとは言い切れませんが、
少なくとも、そういった傾向は日本中で起こっているのでは??
と推測されます。
この原因として考えられるのが、スマホやタブレットの普及に伴う動画の浸透です。
スマホが普及する前は、テレビや映画でしか動画を目にすることがありませんでした。
しかしスマホの普及によって、場所や時間を選ばず、動画を見ることが可能になりました。
小さい子も器用にスマホやタブレットをいじり、YOUTUBEで動画を楽しむ時代になっています。
子育て世代からしても、子供が大人しくしていてくれるので、非常に助かるツールだと思います。
しかしその弊害として活字離れが起きていると想像しています。
なんでも動画で存在するので、絵本や図鑑をはじめとする本に触れる機会がグンと減ります。
親が意図的に活字に触れさせる機会を用意しない限り、今後もその流れは加速していくと思います。
動画でしか情報に触れないと、子供たち(特に就学前の子供たち)は言葉を「音声」で認識することになります。
それが何を意味するのか?
例えば、
チャレンジする「きかい」を得る
という言葉を聞いて、
「機会」「機械」
という区別ができなくなり、というかそもそもそんな区別が存在することも知らずに、言葉を覚えていくことになります。
さらに、動画は後戻りしてまで見ることが少ないと思います。
自分が能動的に見なくとも、勝手に進んでいくので、後戻りするという発想が湧きづらいのかと推測します。
一方、それが本であれば、自分が能動的に文字を読み進めないことには、話が進んでいきません。
なので、意味がわからないシーンがあれば、後戻りする発想が沸くはずです。
後戻りする過程で、未知の言葉を咀嚼する時間が得られるわけですね。
また話の流れをきちんと汲み取る姿勢が生まれるとも言えます。
語彙力の低下とは、つまり自分の思考や心情の表現の幅が減るということです。
また、理解できない話が増えるということにもつながります。
学校のお勉強は、活字がベースとなって繰り広げられるわけですから、
今後学校のお勉強の在り方が変わらない限り、学力低下にも繋がっていくとも言えます。
今一方的に動画のデメリットを語ってきました。
しかし一言にこの流れが悪だとも言えません。
動画をベースとして様々な情報に触れてきた子供達が、将来どういった大人になるのか。
これに関しては、あと10〜20年くらい経たないと答えが出ません。
我々が子供の頃に触れてこなかったテクノロジーに、幼少期から触れることで、何か別の強みを獲得している可能性もあります。
何が良くて何が悪いのか、大変革期にある社会において、大人が各々で考えて、また我が子にも考えさせて、教育に活かしていく社会になればいいなと思います。
なんだかハッキリしない終わり方になってしまいましたが、教育って難しいですね。。
というお話でした!笑
それでは。