どうも塾長です。
野球ですぐに打てるようになるコツは?
そんなのないですよね?
ブレのないスイングをするために足腰を鍛えて、素振りでフォームを染み込ませて、実戦を積む。
そういったプロセスを経て、打てるようになっていくのではないでしょうか?
足腰鍛えるとか、素振りとかめんどくさーい!もっと簡単に打てる方法教えてよ!!
というのであれば、インハイだけ、ストレートだけ打つ練習をしていれば、そのコースや球種だけには対応できそうです。
だけどそれって意味あるかなあ??
そんなバッターが相手なら、ピッチャーは外側に投げたり、変化球を使えば、簡単に抑えることができてしまいます。
結局は遠回りに見えても、足腰鍛えて、素振りして、のようなコツコツ基礎を固めた方が、早くいろんなボールが打てるようになるはずです。
勉強だって同じだと思います。
足し算で、
1+1=2, 1+2=3,…
のように
全部の数の組み合わせの答えを覚えてる人なんていませんよね?
「+は後ろの数の分増えるっていう意味だから」
という理解をした上で、足し算をしているはずです。
これはできる人が大多数だと思います。
もう少し難易度を上げて
「時速40kmで2時間走ると何km進みますか?」
という問題で、思考停止状態で「はじき」使っていませんか?
確かに「はじき」を使うと
40×2=80km
とすぐに答えが出せます。
え?答え出てるんだからそれでいいじゃん!
と思う人もいるかもしれませんが、それはさっきの野球の話で、インコースやストレートだけの練習をしている人と同じです。
本来、根本的には「比」の理解があるはずです。
説明すると
「1時間で40km進むから
2時間だと2倍の80km」
つまり
「1:40=2:80」
となっているはずなのです。
ここまで分かっていれば、他の単元にも応用が効かせられます。
割合では最近「くもわ」なんてのがあるそうですが、そんなこと覚えなくたって、比の理解があれば一発でいけるはずです。
これも結局のところ、「速さ」だけ、「割合」だけ、できるようにしていくよりも、根本まで理解した方が後々楽だと言えます。
勉強はスポーツや文化的活動(美術や音楽)と比べて、「簡単で」「即効性のある」方法が求められがちな気がします。
しかしなんだって「急がば回れ」だと思うのです。
「じっくり」「丁寧に」「確実に」基礎基本を固めていくことが、その後の勉強を楽しく、楽なものに変えていくのではないでしょうか?
それではこの辺で。
勉強については、なぜか、即効性のある方法が求められがちな傾向にあると思います。