どうも塾長です。
毎年、夏期講習では基礎基本の仕上げをゴールとして実施しています。
では、基礎基本が「仕上がった」とはどういった状況を指すのでしょうか?
それは
聞かれて瞬時に出てくる状況
だと言えます。
3×7は??
21ですね。
考える間もなく、瞬間的に答えを出せると思います。
英単語、計算ルール、理科の用語や定理、社会の用語や繋がり、漢字
これらは、九九と同レベルのスピードで答えられて、初めて入試で使えます。
例えば、
これは昨年の愛知県公立入試理科の問題の抜粋です。
「石灰水」と「塩酸」というワードで、瞬間的に「二酸化炭素が発生する話だ!」
となってほしいわけです。
問題文を読みながら、何の話をしているのかわからなければ、問題を解くスタートラインにすら立てません。
であるので、生徒たちに再三こう伝えました。
「石灰石を塩酸に入れると二酸化炭素が発生するよ」
なんてことは、問われません。
しかし
「石灰石を塩酸に入れると二酸化炭素が発生するよ」
くらいのことがわかっていないと、答えに辿り着けないよ。
つまり、基礎基本自体が問われることは少ないけれど、これがないと過去問に取り組むスタートラインにすら立てません。
これは定期テストの勉強にも同じことが言えます。
よくテスト前学習会で、生徒に
「今回の仕上がりはどうよ?」
と聞くと、
「いつもよりいい感じです!」
と返事がきます。
で、蓋を開けてみると、結果はいつもとそんなに変わらず。。。
ズッコケそうになるのですが、これは、
●指導者側が思う仕上がった
と
●生徒側が思う仕上がった
の認識の違いにあります。
指導者側は、
「瞬間的に答えがわかるレベルで提出物などが仕上がっている状況」をイメージしますが、
生徒側からしてみれば、
「とりあえず、全部丸になった!」
みたいな状況で仕上がったとしてしまっています。
全部瞬間的に答えが出るレベルで、提出物や範囲のプリントが仕上がっていれば、当日体調が悪くても80点を切るはずがありません。
この認識の擦り合わせは、早い段階でしておきたいですね。
でないと、
頑張ったのに点数悪い。僕は、私はやっぱり頭が悪いんだ。
と、ネガティブな経験に繋がり、勉強嫌いが進行します。
だから生徒各位。
この夏期講習のテストでわかったと思うけど、
君らの「できた」の認識は非常に甘いので、
答えやそれに至るプロセスが、瞬間的に導き出せるまでやってください。
そうすればいやでも80点は超えます!
それではこの辺で!