どうも塾長です。
記事のまとめ
●勉強の悪い癖は、小学校の時から染み付いてしまっている。
●点数に表れない、理解していない部分をいかに早く周りの大人が気付けるかが鍵。
それでは本編へ。
昨日の記事の続編です。
未読の方はこちら
答えの根拠を理解しないまま勉強を終了させてしまうので、学テや模試が伸びない。
という話を昨日しました。
そして保護者の方からの
「小学校の時は良かったんですけど、中学校に入ってから全然ダメで。。。」
のようなお問合せ、めちゃくちゃよくあります。
実はこのお問合せのお悩みも、昨日の勉強法の話が絡んできます。
例を挙げます。
速さと時間と距離の関係を求めるために、こんなのを習ったはずです。
「はじき」や「みはじ」というやつですね。
これ自体は、関係性がよく整理されていて、良いと思います。
しかし何も理解せず、これにただ数値を当てはめるだけではいけません。
答えが出るんだからそれで良いじゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
では、なぜダメなのか。
実際に問題を出してみます。
「時速60キロで5分走ると何km進みますか?」
これをそのまま当てはめてしまうと
「時速60km×5分=300km」
となりますね?
時速60kmは大体公道での車のスピードです。
300kmは愛知から神奈川くらいの距離です。
普通のスピードの車で、5分で神奈川までいけるか?!
と、おかしいことがわかります。
時速は「1時間あたりに進む速さ」を表します。
ですので×5をすると5時間分の距離を求めていることになってしまいます。
ゆえに、時速60kmを分速1kmに直して当てはめないといけないのです。
少し脱線しますが、
これは小5で習う「単位量あたりの大きさ」の単元の応用なんです。
小学校終盤、怒涛のように押し寄せる、割合、速さ、比、、、
これは全部「単位量あたりの大きさ」の単元の応用なんです。
割合も速さも比も全部同じことじゃん!と気づいてくれていれば、こんなにありがたいことはありません。
話を戻します。
上のような考え方になるのに、とりあえず「はじき」に当てはめとけば点が取れる!と勘違いして勉強を進めてしまう子が多いこと多いこと。。
要するに「枠組みがあって」「そこに当てはめること」が勉強だ!となってしまっているんですね。
そして努力賞テストやあすなろ賞テストで良い点とって褒められる。
子供にとっては、それが後々困ることになる勉強法だなんて思いもしません。
良い点を取ったら、頑張ったら褒めることは、子供の自己肯定感を上げるために重要なことです。
だから、それはそれで褒めてあげてください。
ただ、本当に理解しているかどうかが怪しい時は、褒めつつもやり方をきちんと教えてあげることが大事なのかなと思います。
それではこの辺で。