どうも塾長です。

 

以前アナウンスしておりました、公立中高一貫コースの詳細が決定しましたので、概要をまとめます。

 

「受験をしない公立中高一貫コース」概要

目次(文字をタップorクリックで該当箇所に飛べます)

 

●コース設置の目的(長いですがぜひ読んでほしい!)

●授業スケジュール

●獲得を目指す力

 ・国語

 ・算数

 ・社会

 ・理科

●授業料、通塾回数等

 

 

コース設置の目的

コース設置の目的を一言でいうと、

 

一生役立つ基礎学力を身につけた子を育成したい。

 

です。

 

塾長の考える一生役立つ基礎学力とは?

 

それは、

 

・高い日本語の読み書きスキル

・自分の身の回りに興味関心を持つこと

 

です。

 

これが全ての基本だと思います。

 

英語も算数(数学)も理科も社会も、全てはこの力があってこそ。

 

また社会に出て、自分から何か学びたい!と思った時、多くの人はそれに関連する本から情報を得ようとするはずです。

やはりそこでも日本語の読み書きスキルが問われます。

 

ただ中学以降、覚えなければいけないこと・理解しなきゃいけないことが増えすぎて、さらには迫り来る受験に備えて、悠長にやっていられる余裕がないのが現状です。

 

中学校に上がる時点で、程度の差はあれど、「自分の考えや思いを、正確な言葉や文章で表現できる子」「自分の考えや思いを、その通りに表現できない子」の間には、テストの点数以上に差がついています。

 

また、そこまで高度に考えずとも、「その年代なら、このくらいの言葉は知ってるよね?」という類の言葉を「知らない。」「聞いたことがない。」という子達と、知っている子達の間にはものすごい差があるとも言い換えられます。

 

「いや、言葉の一つや二つ知らないくらいで、そこまでの差はないでしょ?」と思われるかもしれませんが、

 

それは氷山の一角で、その下には「知らない言葉」の大群が潜んでいる可能性を示唆します。

 

またそれは「言葉を知らない」という問題に留まらず、「身の回りのことに興味関心が薄い」という問題にまで発展します。

 

例えば中学生の夏期講習でヨーロッパを扱った時の一幕。

 

塾長「サイゼってどんなメニューがあったっけ?」

生徒A「ピザ」

生徒B「パスタ」

塾長「オッケー。そこまで出てこれば十分や。じゃあサイゼって何料理?」

生徒C「イタリアだっけ?」

塾長「そうそう!じゃあピザやパスタは何からできてる?」

生徒D「小麦粉?」

塾長「そうそう!で、しかもピザとかパスタってよくオリーブオイル使ってるよな?あとチーズとかも乗ってない?」

生徒E「せやな」

塾長「てことは、地中海周辺の国では、小麦、酪農、オリーブ、とかが有名だって言えないか?」

生徒全員「おお…!」

 

これは「こういう授業がしたいんだ」という理想の授業です。笑

授業は「生徒たちの中にすでに存在している知識を、結びつけて関連性を持たせてあげることに徹していたい。」というのが本音です。

 

しかし、現実では、ここまでスムーズにラリーが続くのは、偏差値で言えば60以上の子達がほとんどを占めます。

 

中間層以下の子達だと、しばらく考え込んだあと、サイゼを「アメリカ料理」という子がいたり、パスタやピザにオリーブオイルがよく使われるということにピンと来てなかったりするわけです。

 

そして共通して聞こえてくるのは「そんなん習ってないから知らん」。

 

その興味関心から生まれる知識の差を埋めるのは、中学以降の学習量の多さを考えると難しいと感じます。

 

だからこそ、成績がまだ将来に反映されない小学生の時期に、学校の進度に囚われず、長期的にメリットの高いカリキュラムにじっくり取り組ませたい。

 

「自由自在に日本語を扱える+身の回りに興味関心を持つ」

 

これが小学生の時点である程度形になっていれば、その後は怖くなくなる。

 

そしてこれを実現させるために、公立中高一貫対策用の教材がドンピシャであったこと。

 

長くなりましたが、こんなのが今回このコースを設置した目的です。

 

あとは昨年10月、塾長もパパとなったわけですが、「この子にどういった教育を施してあげるべきか?」と考えた時に、こんなのがあったらいいな。という思いを形にしたのがこのコースです。

 

ですから、将来的に自分の息子にも通わせたい!と思えるようなカリキュラムを用意しました。

 

コース名の頭に「受験をしない」と付けたのも、合格不合格にこだわらず、小学生のときしか身につけられない力をじっくりやりたかったからです。

 

合格にこだわると、どうしても詰め込み方式に陥りがちで、塾長が意図していたことと真逆のことが起こってしまいます。

 

このコースでじっくり学んでいく中で、最終的に受験をしたいと思う子はすれば良いですし、そのまま地元の中学に通うも良しです。

 

もちろん実際に受験をしたい子には、相応の対策・サポートをします。

 

授業スケジュール

スケジュールは以下の図を基本とします。

各生徒の定着状況を見ながら、臨機応変にスケジュールは変更していきます。

最後までカリキュラムをやり切れるのが理想ですが、途中で終わっても必要なトレーニングは積めるようにしてあります。

 

獲得を目指す力

◯国語:語彙力・表現力・想像力

▶︎作文問題、読解問題を通じて読み書き能力を高める。

 また文章そのものを味わうことで、「文字情報」→「映像情報」への変換する力を高める。


 

愛知県の公立高校入試、公立中高一貫入試は、選択問題です。

 

選択問題は、自分の言いたいこと・考えていることを、自分の言葉で言語化することなく、誰かが用意した言葉に自分の思考を当てはめていくような取り組み方になってしまいます。

 

これこそが選択問題の弊害と言えます。

 

そして自分の思考を自分の言葉で表現する力こそが、学力の揺るぎない基礎となります。

 

初めから完璧な文章を書くことなどできません。

 

しかし、下手くそでも、文としておかしくても、「自分で文章を書いてみる」ことが上達への第一歩です。

 

また、上質な文章にたくさん触れる中で、「問題を解くために読む」のではなく、「文章そのものを味わう」経験をたくさん積んでほしいと思います。

 

国語の問題に採用される文章は、「その問題を解く年代の子達に向けたメッセージ」が含まれています。

 

しっかり読んでみると意外と面白いですよ!

 

◯算数:論理的思考力・試行錯誤力・想像力

▶︎パターンマッチング的な解き方からの脱却を目指す。

 パッと見わからない問題に対して、粘り強く思考を巡らせる訓練を行う。

 


 

小学校の算数のテストは、パターンマッチング的な解き方に陥りがちです。

 

「パターンマッチング的な解き方」というのは、決められた公式があってそこに当てはめる「だけ」といった解き方を指します。

それで点数が取れてしまうので、この問題が露見するのは中学以降となります。

 

これがなぜ起こってしまうのか?

 

「文章」→「式」としようとしてしまうからだと推測できます。

「文章」→「視覚的イメージ」→「式」という手順を辿ることで、これは解決できます。

また扱う数字の単位を意識しないことも原因として挙げられます。

 

問題を例に出して考えてみます。

 

Q:イチゴが3個のっているお皿が5枚あります。全部でイチゴはいくつでしょう?」(小2レベル)

 

答えは3×5=15 A:15個

 

となるわけですが、稀に8個という答えを出す子がいます。

 

これは1年生の時に「全部で」とあれば足し算だと、誰かしらから習った経験がもとになります。

 

その子の中には「全部で、とあれば足し算をする。」

 

というパターンが出来上がってしまっているのです。

 

単位を意識してみれば3個+5枚=8(??)

 

単位はなんだ??となるわけですが、そこまで意識が回っていないので、なんの疑いもなく8という答えを出してしまいます。

 

そこで以下のような「視覚的なイメージ」ができていれば、3×5であることは間違いようがありません。

 

 

また割合の計算においても、視覚的イメージは重要です。

 

例えば

 

200円の60%はいくらですか?

 

とあった場合に、

 

200×0.6=120円

 

が正解なわけですが、

 

200×60=12000としたり、200÷0.6=333.33…をしたりと様々なミスの仕方が観測されます。

 

数値にしか目がいってない証拠で、60%というのは、元となる数字を100等分して、それを60個分集めた数値です。

 

視覚的イメージは以下の通りです。

「半分よりちょっと多いくらいか。」というイメージがあれば、12000円や、333.33…円がおかしいのはすぐに気づきます。

 

このように、「文章」→「式」の間に「視覚的イメージ」を噛ませる癖付けを行うことは、早い段階から対策が必要です。

 

また、パターンマッチング的な解き方の弊害として、長考する力が養われ辛いことも挙げられます。

 

パターンに当てはめて解く方法は、思考を必要としません。

 

すると、複雑な手順を経て解く必要がある問題になると、初めっからお手上げ(=考えることすらしない)の状態になります。

 

これだと、中学以降の数学で粘り強く考える必要がある問題で全く歯が立ちません。

 

ある程度複雑な問題にもたくさん触れることで、「考えることに慣れる」「思考のスタミナをつける」ことを目指します。

 

◯社会:一般常識的な知識の充実・知識を基にした考察力

 

▶︎「青森と言えばりんご」「福島と言えば桃」のような一般常識的な知識を事前にどれだけ持っているかが、その後の社会の伸びを左右します。

また単に知っているだけでなく、「なぜ青森ではりんごの生産が盛んなのか?」まで考察を巡らせていくことで、興味関心の部分を刺激していきます。

 

 

◯理科:基礎知識の充実・身の回りの現象を理科的な観点から考察する力

 

▶︎「なぜすだれは屋外にかけるべきなのか?」「エアコンを効率よく効かせるために扇風機を使うことがあるが、どの向きに向けるべきなのか?」「虹はどういう仕組みで見えるのか?」「発電所はどのように発電を行うのか?」

このように日常や身の回りの「なんで?」を理科の知識を基にして解明していきます。

 

 

通塾回数

週2コマ〜

※1コマ50分です。

料金

月額19,800円(税込)〜

指導形式

1:3の個別指導

 

※塾長の直接指導になりますので、枠が埋まり次第募集を締め切らせていただきます。

 

 


 

 

めちゃくちゃ長くなってごめんなさい!

伝えたいことを全部文字に書き起こしたら、1万文字とか行ってしまったので一部削ってもこの分量。。

 

直接お話し聞いていただいた方がしっかり伝わるし早いと思うので、気になる方はLINEか電話で面談の予約をしてください!

 

ゴリゴリ営業かけるとかしない(できない)ですし、その場で入塾するまで帰らせません。とかもしないので、

 

ざっくばらんに教育についてお話しできたらと思ってます!

 

その結果ウチでやりたいと思えば、再度ご連絡いただければ良いですし、なんか違うわ、と思えばそのままフェードアウトで構いません。

 

というわけで、「受験をしない公立中高一貫コース」の紹介でした!